予防接種

インフルエンザの予防対策には、手洗いやマスクの着用などありますが、最も有効とされているのがインフルエンザワクチンの接種です。

同ワクチンによる効果をより高くさせるためには接種時期も重要です。インフルエンザは毎年冬～春の季節にかけて流行します。また1回の接種による持続効果期間は約5ヵ月、接種後に効力を発揮するまでには2週間程度の期間が必要とされています。そのため遅くともインフルエンザの流行のピークを迎える1月よりも少し前、12月中旬くらいまでには接種を終えるようにして下さい。例年であれば、毎年10月を過ぎた頃からインフルエンザワクチンの接種は開始されます。

ちなみに接種回数は年齢によって異なります。13歳以下のお子様は計2回の接種が必要で、13歳以上から1回の接種となります。2回の場合の接種間隔ですが、1回目の接種を終えた2～4週間後に2回目を行うようにして下さい。

新型コロナウイルス感染症を予防するために行うワクチンになります。ちなみに全額公費負担による接種につきましては、令和6（2024）年3月31日で終了しています。

なお秋～冬の季節限定になりますが、各自治体で65歳以上の高齢者等を対象にした定期接種を行います。この場合も有料となりますが、一部公費負担で受けられます。詳細につきましては、お住いの自治体の公式サイトをご参照下さい。

定期接種の対象外の方で同ワクチンの接種を希望される方につきましては、任意接種扱いとなります。したがって費用は全額自己負担となります。

帯状疱疹（たいじょうほうしん）は、水ぼうそうのウイルス（水痘・帯状疱疹ウイルス）が再活性化することで起こる皮膚の病気です。多くの場合、痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが身体の片側に帯状に現れます。

発症のリスクは50歳を過ぎると高まり、加齢やストレス、免疫力の低下などが引き金となることがあります。

● ワクチンで予防できます

帯状疱疹は、ワクチンによって予防が可能です。当院では、以下の2種類のワクチンをご用意しております。

■ ワクチンの種類

1. シングリックス（不活化ワクチン）
   接種回数：2回（2か月間隔）
   対象年齢：50歳以上
   効果：90%以上の予防効果
   副反応：注射部位の腫れ・痛み、倦怠感などが報告されています。
2. 水痘ワクチン（生ワクチン）
   接種回数：1回
   対象年齢：50歳以上
   効果：約50～60%
   副反応：軽い発熱や発疹が出る場合があります。